歯科コンテンツ
CONTENTS
【親知らず抜歯後の食事】コンビニで手軽に買えるおすすめ食材7選
24.04.29
親知らずは「抜歯」のイメージが強い歯だと思いますが、腫れやすさや術後の痛みを心配して、抜歯に踏み出せないでいる方も多いのではないでしょうか。重ねて、お忙しい日々を過ごされている人は、抜歯後の食事も心配事のひとつだと思います。そこで今回は、親知らずを抜歯した後の食事、特にお忙しい方でも簡単に食べられる「コンビニで買える抜歯後に良い食べ物」にスポットして解説します。抜歯後の仕事に支障が出るのではと躊躇っている方はぜひ参考にお読みください。
親知らずはトラブルを起こしやすい?!
現代人は顎の骨が小さく、それに対して歯の大きさは変わらないため、歯並びが悪くなりがちです。特に一番奥に生える「親知らず」が正常に生えてくる人は、10人に2、3人程度だといわれています。そのため親知らずが斜めや横を向いた状態で生えたり、歯茎の中に埋まったままになることも多く、痛みや腫れなど、様々なトラブルを招いてしまう要因になることがあります。
傾いて生えているため歯磨きがしにくく汚れが残りやすいため、虫歯になりやすく、また、横の歯を押して歯並びが悪くなる要因になったり、歯列矯正後の後戻りの原因になることもあります。
そこで、親知らずは、無くても噛み合わせには支障がない歯として「抜歯」の提案を受けることが多い歯種でもあります。
抜歯後もトラブルを起こしやすい
・痛みや腫れが出やすい
一般的な抜歯は、歯のくびれ部分を抜歯鉗子(ばっしかんし)という器具で挟んで引き抜くような処置をします。しかし、先述のように親知らずは正常に生えていることがほとんどなく、トラブルを起こしていることが理由で抜歯することも多いため、難しい抜歯になることも多いです。そのため、傷口が深くなったり歯茎に炎症が起こっていることも多く、一般的な抜歯よりも腫れやすく痛みも起こりやすい傾向があります。
・食事もしづらい
術後しばらくは痛みや腫れの影響で、通常の食事がしづらくなってしまう方が多いようです。また「柔らかいものしか食べられない」というお声もよく耳にします。柔らかくても、傷口に刺激のないものを食べていただきたいと思いますが、お忙しい方はその時期に特別に食事を作ることすら難しいという方もいらっしゃると思います。そこで「コンビニで買える抜歯後に良い食べ物」をうまくご活用いただき、無理なく抜歯後の時期を乗り越えていただければと思います。
親知らず抜歯後の食事で気をつけること
親知らずの抜歯後は、傷口が早く回復するように以下のようなことに気をつけてお食事をしていただくと良いでしょう。
硬いものは控える
抜歯後は歯茎に傷ができます。歯があった場所には穴があり、万が一細菌感染してしまうと、炎症、発熱などの症状を招く恐れがあります。また、傷口が塞がるために必要な「血餅」が作られるのを阻害してしまうことにもつながるため、抜歯後しばらくはできるだけ柔らかいものを食べるようにし、傷口に固形物が当たらないようにしましょう。
辛いものは控える
辛いものや強い香辛料は傷口を刺激してしまいます。柔らかく、あまり噛まなくても食べられるとはいえ、カレーや辛味の強いトムヤムクンなどのスープ類は控えるようにしましょう。
アルコールは控える
アルコールは血管を拡張させ、出血が止まりにくくなります。血餅ができにくくなると傷の治り具合を遅らせてしまいます。食事中にアルコールを摂取することが習慣になっている方もいると思いますが、親知らず抜歯後はしばらく飲酒を控えていただきたいと思います。
コンビニで買える抜歯後に食べやすいおすすめの食べ物
抜歯後におすすめの食事で、コンビニで手軽に購入できるものは以下のようなものが挙げられます。
「忙しくて作れない」「家族と別で食事を作るのが大変」という方は、ぜひ参考にご覧いただき、無理なく治療期間を乗り越えていただくヒントにしていただければと思います。
おかゆ
コンビニには、レトルトパックのおかゆが売っています。味も豊富ですが、できるだけ傷口に刺激の少ないものを選びましょう。
冷凍うどん
冷食コーナーには冷凍うどんも売っています。おかゆ同様に、シンプルな味付けのものがおすすめです。辛いもの、具が入っているものは、傷口に染みたり噛みにくかったりと食べづらい可能性があるので注意しましょう。
バナナ
くだものが買えるコンビニもあります。中でもバナナは柔らかく栄養満点なのでおすすめです。
柔らかいカップおやつ
おやつのコーナーにある、ゼリーやプリン、ヨーグルトなども種類が豊富です。ナタデココやりんごなど、固形物が入ったものは傷口に入り込んでしまう可能性があるので、抜歯後すぐは避けた方が無難です。
汁物
カップのものや粉タイプのもの、生具材のものなど、さまざまなタイプのスープや味噌汁が売っています。噛みにくい具材でないものを選ぶと良いでしょう。
豆腐
豆腐は柔らかく、噛む負担があまりかからない食材です。おつまみコーナーなどに冷奴やパックタイプの豆腐などが売っています。辛いソースのものや麻婆豆腐は、傷口に刺激が大きいので控えましょう。
栄養補給ドリンク・ゼリー
柔らかいものしか食べられず、栄養不足が気になるときは、栄養ドリンクや栄養補給ゼリーなどを併用して飲むのも良いでしょう。
まとめ
親知らずの抜歯は、一般的な抜歯に比べると、確かに「腫れやすい」「痛みが続く」などの症状が起こることがあります。痛みや腫れ、傷口が治るまでには1週間から10日ほどといわれており、徐々に症状は軽くなります。抜歯直後など、食事しにくい期間があることは抜歯前に覚悟しておくことは必要ですが、毎回手作りでおかゆやスープを作ったりする必要はなく、コンビニで買えるものを上手に活用して、回復期間を乗り越えることができます。
抜歯後には、歯科医院でも食事の注意や回復期間の過ごし方などレクチャーしてもらえますので、安心して治療を受けて下さいね。ご心配なことはぜひ、治療前に歯科医院に相談して下さい。