歯科治療 お悩み

開業医と比較 大学病院の親知らず抜歯費用

24.03.03

大学病院の費用はイメージが沸きにくいので「高いのではないか」「保険が効かないのでは?」といった疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、開業医と大学病院の親知らずを抜歯する際の費用について比較しご紹介したいと思います。

大学病院での親知らず抜歯の費用について


お住まいの地域に開業されている一般的な歯科医院でも親知らずの抜歯を行っている医院もあります。しかし、親知らずは正しい向きで生えていることが少なく、抜歯対象になる場合の多くが「難抜歯」となることが多い歯種です。また、心臓疾患や糖尿病など持病がある、高血圧などで術中の管理が難しいといった患者の場合など、一般開業医で抜歯が難しい場合は大学病院に紹介になることもよくあります。費用については、一般歯科と同じく、保険適応になる処置は保険適応の費用で受けることができます。

大学病院での親知らず抜歯の費用の一般的な目安

大学病院で親知らずを抜歯する場合の費用も、一般開業医と同じく、親知らずの抜歯は保険適応で受けることができます。概算になりますが、おおむね10,000円前後になるかと思われます。
内訳としては、まずは検査費用です。検査の種類によって差はありますが、初診時は1,000円〜6,000円程度かかることが多いようです。検査結果を受け、2回目の受診日に抜歯を行いますが、抜歯当日は1,000円〜3,000円程度です。3回目の受診以降は抜歯部の洗浄・消毒を行い、問題なければ抜糸します。1回あたりの受診料は1,000円弱くらいが目安です。

歯科医院と大学病院での費用比較と違い

大学病院は、主に一般歯科で治療が難しい症例の治療を行うため、一般歯科から紹介状をもらって受診するケースも多いです。もちろん紹介状がなくても大学病院を受診することはできますが、紹介状がある場合とない場合で費用が変わることもあります。紹介状がないと大学で別途費用が加算され、紹介状がある場合よりも費用が高くなることもあります。

大学病院での親知らず抜歯の手続きと流れ


大学病院は一般開業の歯科医院と違った流れがあります。ここでは、親知らずの抜歯を大学病院で受ける場合の手続きと流れをご紹介します。

大学病院での初診から手術までの流れ

大学病院で親知らずを抜歯する場合、安心・安全に処置を行うために1日で終わることはありません。大学病院での初診から抜歯までの大まかな流れは以下になります。

1回目 CTやレントゲン撮影などの検査→抜歯日の決定・予約
2回目 受付→抜歯手術→経過チェック・消毒での来院日予約
3回目 受付→洗浄・消毒・抜糸

①初診日

まず初めに、現在の状況を確認し、どのように抜歯を進めるか施術計画を立てるため、精密な検査を行います。完全に埋伏しているのか歯冠部分が出ているのか、斜めや横向きに生えているか等、親知らずの状況によって抜歯の進め方が変わります。そのため、担当歯科医師が検査結果を元に施術日当日の施術方法や流れを立案し、麻酔の方法、抜歯の方法、入院が必要か否か等患者へご提案します。
患者は施術の説明に同意できたら、同意書にサインし、次回抜歯の施術日の予約を取り。1回目は終了です。

②施術日

施術当日は受付後、抜歯手術の準備を行います。準備は抜歯方法によって個々に異なります。例えば全身麻酔下で行うのか部分麻酔で行うのか、入院が必要となるのか日帰り手術になるのかなどによっても異なります。抜歯後は術後の状態を確認し、次の来院予約を取って2回目は終了です。

③抜糸日

抜糸は抜歯部の傷の治り具合がよければ抜歯日の次の来院日に行われることもあれば、何度か洗浄・消毒を繰り返し、傷の治り具合を診ることもあります。大学病院では紹介状に記載された処置内容のみを行うのが基本です。そのため、親知らずの抜歯と経過が良いと確認されたら、元のかかりつけ歯科でその後の処置を受ける流れになります。

大学病院での親知らず抜歯のメリットとデメリット


大学病院で親知らずを抜歯することのメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。症例としてどうしても大学病院でなければ治療できないケースもあれば、開業医でも抜歯できるというケースもありますので、ご自身の状況と、メリット・デメリットを考慮して、どこで抜歯を受けるのか決める際に参考にされてください。

大学病院での親知らず抜歯のメリットの特徴

①口腔外科など外科手術ぬ特化した歯科医師が多く、施術に慣れている

大学病院では「歯科」を細かな専門分野ごとに分かれて治療を行っています。外科手術を伴う「口腔外科」であれば、専門的な知識と技術をもった歯科医師が担当するため、安心して治療を受けていただくことができます。

②入院設備も整っており、さまざまな症例に対応できる

外科手術ができることのメリットとして目視できない部分の難しい治療にも、特化した治療を行うための先端設備が整った環境と、入院設備も整っていますので、全身麻酔下でなければ難しい抜歯の場合も、入院を計画しての対応が可能です。

③抜歯後不測の事態が生じてもすぐに対応してもらえる

抜歯後に出血がなかなか止まらないなど、不測の事態が生じたとしても、専門分野の先鋭が揃っていることで、すぐに対応してもらうことができます。歯が神経などを圧迫しているような症例で、万が一処置後に麻痺症状が出た場合も、神経節ブロックや温熱療法といった、一般歯科ではなかなか行っていない専門性の高い治療や処置をすぐに行うことができる可能性も高いです。

歯科医院との比較で考えるデメリットとその解決策

①予約の取りづらさや待ち時間の問題点

大学病院は各科によって診療時間が決まっているということもあります。
例えば抜歯は何曜日の何時から何時までといった具合です。ですので、受診のために何度か仕事を休んだりと日程調整が必要になったり、予約時間が限定されている上に、さまざまな一般歯科から紹介で来られる患者が集まるため、予約がなかなか取りづらいという傾向もあります。また、予約していても待ち時間が長いこともあります。

②手術後のフォローアップ体制

基本的に紹介状を持参して大学病院で治療を受ける場合には、かかりつけの歯科医師から依頼を受けた内容のみ行われます。そのため、親知らずの抜歯が終わったら、継続して洗浄や消毒が必要という場合、術後の管理はかかりつけ歯科を受診するように勧められることが多いです。

まとめ


「大学病院で親知らずの抜歯」となるだけで、極度に緊張されるという方もいらっしゃると思います。今回ご紹介したメリットやデメリットはあくまでも目安です。また、どこで受けても、親知らずの抜歯は保険適応で受けることができますので、ご自身が適していると思われる施設を選びましょう。また、紹介状があるか・ないかで費用が変わることもありますので、大学病院を紹介してもらっての受診の際にはそちらも忘れないようにしましょう。

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