インプラント お悩み

歯を失ったときの修復方法は? インプラント治療が若返りのポイント

22.09.30

「40代を過ぎたころから歯を失う本数が増える」というようなCMを目にしたことはありませんか?加齢に伴い虫歯や歯周病が原因で歯を失う割合が増える傾向があります。喪失した部分は入れ歯やブリッジ、インプラントなどの人工的な装置を用いて隙間を補うことが必要です。
昨今、修復方法として「インプラント」が注目されていますが、外科手術が必要になることや費用が高いことなどから、まだまだ保険範囲で治療が受けられる入れ歯やブリッジを選択する傾向があります。
今回はインプラントの審美性・機能性についてぜひ知っていただきたいと思ったのでお話します。特に入れ歯やブリッジに比べて「若返り」という点でのおすすめポイントをまとめました。「入れ歯を入れたくない!」「いつまでも若々しくいたい」という方は、ぜひお読みください。

いつまでも若々しくいるために「インプラント」を選択する

インプラントが他の修復物に比べて優れている点は大きく2点あります。見た目の美しさと、歯根部分まで再現する機能性です。昨今マスク生活が続いていますが、目元だけだと若々しく見える人でも、マスクを外すと口元の老化が目立ったり、歯が入れ歯や差し歯、金属製のブリッジなどが目立って笑顔になることを躊躇ってしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
若々しく見える要素として「口元の美しさ」は大きな要素となると考えます。そこで、歯を喪失してしまった場合に選択する修復物として、より天然歯に近く、より機能性が再現できるとされているのが「インプラント」なのです。

〇なぜ入れ歯やブリッジは老けて見える?

入れ歯は人工歯の部分だけでなく、歯ぐきと密着させて固定するため「義歯床」という歯ぐき部分も装置となります。また、部分入れ歯の場合は外れにくくするため、金属のバネで両側の歯に固定点を作ります。ですので、どうしても装置が目立ってしまい、人工物感が目立ってしまいます。ブリッジは両側の歯を少しずつ削り、3本の歯を連結した形の装置を作るため、こちらも連結部が目立ちますし、保険適応の場合は側面以外は金属で作製されるため、装置は目立ってしまいます。
また、入れ歯もブリッジも、修復するのは歯ぐきよりも上の部分のみなので、加齢とともに歯ぐきが痩せて装置と歯ぐきに隙間が出来たり、歯ぐきが変色したりと、老けて見える要素につながってしまうことがあります。

インプラントが若返りポイントとなる理由

先程もお話したように、インプラントが若々しく見える要素としては、審美性の高さはもちろん、機能性の高さも関係しています。もしかすると、インプラントを入れる前よりも若返りが期待できるかもしれません。それぞれの若返りポイントをご紹介します。

〇審美性の高さ

・天然歯のような美しい仕上がり
保険適応の治療には、用いることができる材料が決まっています。保険適応で受ける治療は「必要最低限の材料でできる装置」ということです。
インプラントはそもそも保険適応にならない治療であり、人工歯として用いる素材は天然歯に近い素材(主にセラミック)で作られます。その固さやツヤ、透明感は保険適応の材料で作られる人工歯とは比べ物にならないくらい天然歯に近い見た目の再現が可能となります。

・天然歯の再現性
インプラントは失った歯根部まで人工的に再現します。インプラント体を顎の骨に埋入する外科手術を行い、土台を作った上で人工歯を装着するため、単体で丈夫にしっかりと人工歯を支えることができます。入れ歯やブリッジのように他の健康な天然歯に負担をかけることがないのです。
また、連結部や人工的な歯ぐきが必要なく1本単位で修復することができるため、歯と歯ぐきの継ぎ目が目立つことや素材の劣化で歯ぐきの変色を起こす心配もありません。

〇機能性の回復度

・しっかり噛める歯を再現できる
美味しく食事をするためには「歯根」が大きなポイントとなります。インプラントを支えるために埋入されたインプラント体で噛む力にもしっかり耐えることができ、再び天然歯と同じように固いものも美味しく食べることができます。また、噛む力を歯ぐきの中に伝える役割も行うことで周辺組織が刺激を感じ、歯肉の衰えや退縮を予防することにもつながります。

・他の歯を守る
ヒトが食事の際に噛むときにかかる圧力は約60㎏くらいかかるといわれています。大きな力は歯根に伝わり分散します。歯根が無い入れ歯やブリッジは他の天然歯に負担がかかってしまうため、他の歯がダメージを受けやすくなってしまいます。ですから、歯根の役割をするインプラント体が支えとなるインプラントは、他の歯への負担を軽減し、これ以上歯を失うことが無いようにする予防にもつながります。

〇精神的な若返りにもつながる

・食事がおいしいと感じられる
健康で若々しくいられるためには「美味しい食事ができる」ということは欠かせません。今まで噛めなかった固い素材のものが噛めたり、装置に引っかかることがないので食材も気にせず美味しい食事ができること。また、脳が食事を「美味しい」と感じるのに必要とされる信号は、歯根への刺激も重要と言われています。インプラントはその刺激を脳へ伝える役割も回復させることができ、入れ歯やブリッジよりも食事を美味しく摂ることができると考えられています。

・明るく健康的に過ごすことにつながる
入れ歯やブリッジを入れることは高齢になったことの象徴のような気がして、歯を失ったショックを感じる方もいるようです。また、装置が目立つのを恐れ「人前で気軽に笑顔になることができなくなった」と言われる方もいます。インプラントは見た目に人工物ということが分かりにくいので、精神的にストレスを感じること無く明るく楽しく過ごせるという方も多いようです。また、さまざまな食材が食べられるようになるので栄養面でも充実した食事ができるようになることも健康的に過ごすことができて若返り要素になります。また、お友達と食事へ出かけたりとアクティビティになったという方も多く、精神的な若返りにつながる要素となるでしょう。

まとめ

インプラント治療はた目と機能性両方を回復させてくれます。このことは入れ歯やブリッジによる修復に比べ、さまざまな要素から「若返り」を実現座せてくれる修復方法と言っても過言ではありません。また、とても丈夫な装置ですので、修理や調整もさほど必要にならず長持ちする装置でもあります。ただし、定期的メンテナンスは欠かせません。また、外科手術を伴う治療となることや費用も保険適応外で全額自費となるため高額にはなりますので、ライフスタイルに合わせてご検討ください。

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