審美 お悩み

保険適応の治療と比較 保険適応外の治療「審美歯科」のメリットは?

23.04.29

歯科治療の費用について大きく分けると、健康保険の範囲内で行う「保険治療」と、健康保険が適応にならず全額自己負担となる「保険外治療(自費)」があります。「保険外治療は高い」というイメージから保険適応での治療を受けられている方も多いと思いますし、「そもそも違いが分からない」という方もいらっしゃるかと思います・
そこで今回は、保険治療と保険外治療の違いを解説します。審美歯科は「保険外」であることが多く、これから歯科治療を受ける機会がある方はぜひ参考にお読みください。

保険診療とは

保険治療は医療保険制度の「健康保険」が使える治療のことを指します。一般的に成人の場合、治療費は窓口でのお支払いとして総額の3割を負担するだけで済むので、安い費用で治療を受けることができます。

どこで受けても同じ?

保険証は都道府県単位で違うといったことはなく、保険治療の費用は全国一律です。他県で治療を受けられても費用は同じになります。旅先で急な受診の際など保険証を持っていない場合には、一旦窓口で全額負担になることもありますが、後から保険証の確認ができれば差額を返金してもらうことができます。

保険治療にデメリットはある?

保険適応の治療には、治療方法や治療手順、治療に使える歯科材料などに細かい設定やルールがあります。最低限と考えられる治療の中で行われるため、それ以上の治療を行うことができません。そのため、最新の治療法が適応できなかったり、高性能な歯科材料を使った治療ができないというデメリットがあります。
これにより、必要最低限の治療までに留まることもあり、患者側にとってベストな治療でなく「妥協」という形になってしまうこともある。ということになる可能性があります。

保険適応の治療例

保険適応治療は悪くなった部分を治療し、最低限の機能を回復させることが目的です。ですから審美性重視というよりも機能性の回復を主に考えられた必要最低限の材料や素材が使われます。
小さい虫歯等は白い歯科用材料「レジン」など。詰め物は「金銀パラジウム合金」という歯科用金属が保険適応材料です。前歯の差し歯は裏の見えにくい部分に金属、表側の目立つ部分だけ白いレジンが加工された修復物となります。奥歯の被せ物はほとんどが銀歯です。

保険適応のデメリット

銀製の修復物は、大きく口を開けた時にどうしても金属が目立ってしまいます。前歯の場合は見た目には白い修復物なので目立ちにくいですが、保険外の素材のように白さの段階が多くないので、自身の歯の色と合わせるのが難しいケースもあります。また、当初は白くても、レジンは傷つきやすく変色しやすいので、経年劣化とともに黄ばみが目立ったり、加齢や歯周病で歯茎が下がると内側の金属が見えて歯と歯ぐきの境目が黒く見えてしまうなど、審美性が悪くなってしまうことがあります。

このように、保険適応は費用を抑えて治療できますが、見た目上のトラブルを起こし、修正や再治療を行うことになる可能性はあります。数年で作り替えが必要になることを繰り返す場合には、結果的には保険外よりも総額高くなってしまうことを踏まえた上で受けることが必要です。

保険外診療とは

保険外診療は、医療保険制度を利用しない(できない)治療のことです。自由診療とも言われています。医療保険制度では厚生労働省が承認している歯科材料や装置しか使用できません。それ以外の治療や材料、装置を用いる場合は全額患者が負担(10割負担)することになります。

審美歯科としての保険外治療

「見た目」を重視した歯科治療を行うことを「審美歯科」と言います。黄ばんだ前歯や歯と歯ぐきの黒ずみ、金属の露呈部分、奥歯の目立つ銀歯などを、白く美しく且つ機能性の高い素材で治療を行います。
口元が綺麗になることでコンプレックスの解消になり、口を隠すことなく自然な美しい笑顔で会話やコミュニケーションをとることができます。自信あふれる魅力的な笑顔になることで、内面も明るく前向きになれることでしょう。
審美歯科はこのような観点から、保険外治療となることがほとんどです。

当院で行なっている審美歯科治療


当院で行っている審美歯科をご紹介します。
ご希望の治療やケアがありましたら、参考にご覧ください。

オールセラミッククラウン

白く滑らかな素材は、お口に装着した際、自然な仕上がりで周りの天然歯とも馴染みます。また、耐久性もとても優れており、長期間使用してもレジンのように傷ついたり変色したりすることはほとんどありません。また、金属を使用していないので、金属アレルギーなどの心配もありません。

セラモメタルクラウン

金属の裏打ちではありますが、レジンではなくセラミックを焼き付けた被せ物です。強度を保ちつつ審美性にも優れた装置で、臼歯部の治療に最適です。

ファイバーコア

神経を抜いた歯は歯根が弱くなるため「コア」と呼ばれる土台を立ててその上に被せ物をします。コアには金属の「メタルコア」とグラスファイバーの「ファイバーコア」があります。
保険適応のメタルコアは強度はありますが、歯根が割れてしまうそれがありますが、保険外のファイバーコアはしなやかさがあり、セラミッククラウンなどの美しさをより引き立ててくれる素材です。

セラミックインレー

歯を武運的に修復する「インレー」を、金属ではなくセラミックで行うものです。天然歯に近い白さとツヤがある素材で目立ちにくいのはもちろん、金属よりも歯面との接着性が良いので、2次カリエスを起こすリスクが低くなります。

ホワイトニング

歯科医院でしか受けられない「ホームホワイトニング」で、歯を漂白し白くしますので、ホームホワイトニングやエステサロン等で行うホワイトニングよりも効果がすぐに現れます。ただし後戻りも早いので、3ヶ月に1度受けていただくことで白さを持続できます。

ケミカルピーリング

喫煙やメラニン色素の沈着、金属の酸化から起こる歯ぐきの変色などを改善する治療です。歯ぐき表面に薬剤を塗布することでターンオーバーを促し、色素沈着した歯ぐきの回復させます。歯茎の色が健康になると、歯の白さも際立たせることができます。

まとめ

保険適応の治療でも、最適限の見た目や機能回復は可能ですが限界があります。審美歯科の領域では、保険外の素材や治療法を取り入れ、より「審美性」を重視した治療を行う事ができます。
美しい口元でいることはコンプレックスの解消にも繋がり、生き生きとした笑顔や快活な生活を生み出す要素にもなり得ます。
審美歯科による治療をご希望の際には、ぜひ当院へご相談ください。

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