矯正 お悩み

よりよい矯正治療を受けたい場合のセカンドオピニオンは有効?

21.03.20

セカンドオピニオンといえば、現在の治療に疑問を持った際に、他の歯科医院の見解も聞いてみて継続するか転院するか決める方法です。
医療を受ける上でとても有効的な方法ですが、矯正治療でとなると虫歯の治療などのように気軽にし辛いため、疑問を持ったまま
矯正治療を継続する方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回、もしもセカンドオピニオンをしたいと思った場合、どのように医院を選ぶのかということや、矯正期間、費用面などについてご紹介します。現在の矯正治療にご不安をお持ちの方はぜひ参考にご覧ください。

矯正治療でのセカンドオピニオンはとても大切です

矯正治療といえば、年単位で長期に渡る治療期間と、ほとんどのケースが自費治療となるため、高額な医療費がかかります。
そこで、治療を始めるとなれば相当な覚悟と決断の上で始められる方が多いと思います。
矯正治療は歯科医師によって治療方針や得意とする矯正方法がさまざまですし、治療費も医院ごとに設定金額に差があります。
すべての治療方法をどの医院でも同額で受けられるというわけではありませんので、自身が十分納得のいく医院に出会えるまでセカンドオピニオンをおこなって医院を決定することはとても重要なことなのです。

セカンドオピニオンは治療開始前に!

矯正治療でおこなうセカンドオピニオンの時期は、装置を装着する前までの矯正治療開始前と、実際に矯正装置を取り付けてからの矯正治療開始後の2パターンです。
それぞれのセカンドオピニオンについて考えてみましょう。

  1. セカンドオピニオンは矯正治療開始前がおすすめ
  2. 矯正治療を行っている医院は、初回来院時から治療を開始することはなく、必ず事前に「カウンセリング」をおこないます。
    そこで歯並びに関するお悩みのヒアリングや簡単な診察をおこない、どのような治療方法をおこなうことができ、概算どれくらい費用がかかるのかなどを聞くことができます。
    矯正治療の方法、使用する装置、治療期間や費用など、長期的に治療を受けることを想定し自身のライフスタイルに合わせて適していないと治療が継続できません。
    セカンドオピニオンを受け、自分に最適な医院を比較検討するためにも複数医院のカウンセリングを受けることはとても有効的です。

  3. 治療開始後にセカンドオピニオンする場合
  4. もしも矯正治療を開始してから、現在の治療に対して不安ごとや疑問点が生じてしまった場合のセカンドオピニオンを受けることはとても迷われることでしょう。
    しかし、長期的にその医院に通院することがストレスになったり、仕上りに満足がいかない結果になってしまっては本末転倒です。
    矯正治療を行っている医院の中には、セカンドオピニオンを積極的に受け入れている医院もあります。
    現在受けている治療が自身にとって適切で納得のいく治療法なのか再確認するためにも有効的ですし、不満を持ったまま通院するよりも思い切って仕切り直したほうがより納得のいく治療に出会えるきっかけになることもあるでしょう。

    セカンドオピニオンするべきか判断する基準

    とはいえ、軽はずみにセカンドオピニオンを受けるのも良くありません。例えば「治療期間が長すぎる」「治療費が高い」といったような、患者側都合による転院は矯正治療の仕上がりにも影響を及ぼすことが考えられます。
    矯正治療は他医院で行っていた治療の続きは基本的にできないため、精密検査や装置の取り付けからやり直すことになったり、費用も追加で必要になるため、結局トータルの治療期間と費用が増える可能性も高いのです。

    1. 受けたい治療方針と異なる
    2. 例えば、マウスピース矯正が受けたいのにワイヤー矯正を勧められた場合、他の医院でできると診断してくれる医院があるかどうかや、同じ治療方法で費用面を比べたい場合など、治療開始前であれば、ぜひセカンドオピニオンを有効活用していただきたいと思います。
      治療開始前のカウンセリングや精密検査までであれば、治療費も数万円で済みますので、医院を変更してもさほど大きな痛手にはならずに転院することができます。

    3. 医院スタッフとの相性が合わない
    4. 矯正治療は通院期間が数年に及びます。
      治療期間が1~2年。治療後も歯並びが安定するように保定期間や定期的なメンテナンスや検診を2年ほど受ける必要があります。
      治療を受け始めてから治療に対する疑問や不安が起こった時、それを安心できるまで解消できない場合もあるでしょう。
      その中でも歯科医師や歯科衛生士といったスタッフとの相性は重要で、毎月定期的に通院するたびにストレスや不安を感じながらの通院では満足のいく治療を継続することができないと判断した場合は、セカンドオピニオンをされるのも良いかと思います。
      治療開始後にそうならないためにも、治療開始前のカウンセリングや精密検査の期間までにセカンドオピニオンを受けることをおすすめします。

      セカンドオピニオンを受ける際の医院選び

      では、セカンドオピニオンを受けると決めたら、どのように歯科医院を選ぶのがよいのでしょうか。

      1. 希望の治療方法を導入しているかどうか
      2. もしも自信が行いたい治療方法があるとします。
        しかし現在通院している医院がその方法をおこなっていないもしくはその治療法ではできないと判断された場合のセカンドオピ
        ニオンであれば、希望の治療方法を導入している医院を探しましょう。
        矯正治療は歯科医師によって得意な方法(装置)や導入している方法、装置の種類などにも差があります。
        専門性の高い治療ですので、医院ホームページなどで治療方法や装置、歯科医師の臨床経験、矯正専門医や称号などもチェックするのもおすすめです。

      3. 金額の比較がしたい場合
      4. もしも矯正方法は納得したとしても「他の医院で同じ治療を受ける場合にいくらくらいになるんだろう」と思った場合のセカンドオピニオンもあるでしょう。
        その際には医院ホームページで価格表などを参考にして医院を選ぶのがよいでしょう。
        ただし、価格表が概算であり、追加装置や矯正治療に伴う抜歯、定期検診時の調整料などが別途かかる場合もあります。
        最近ではトータルフィー制度といって、総額提示されており、追加や調整料がかからないという支払い方式や、院内分割やデンタルローン、クレジットカード取扱いの医院も多く、一括で大きな費用がかからず生活に負担の少ない支払方法ができるようになってきています。
        支払方法に関しても医院によって違いますので、事前に確認しておくとよいでしょう。

        まとめ

        矯正治療は歯科治療の中でも特に専門性が高い治療です。それゆえ余計に医院選びが難しいと思います。
        安さや治療方法の治療方法の手軽さなど旨い文句に踊らされがちですが、治療後後悔する結果にならないためにも、セカンドオピニオンを是非有効に活用し、自身にとって最適な医院で治療を受けられるようにしましょう。

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