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後悔しないために知っておきたい!歯のホワイトニングのリスクと対策
24.06.25
歯のホワイトニングを受けて後悔することがあるかどうかは人それぞれではありますが、残念ながらゼロではありません。時にはその過程や結果に対しての「不満」を感じるというケースもあるでしょう。そこで今回は、歯のホワイトニング後に後悔する可能性があるいくつかの理由と、それに対処する方法などを解説します。後悔しないホワイトニングを受けられるよう、参考にお読みください。
ホワイトニングで感じる「後悔」とは?
歯科医院で行われるホワイトニングは、歯科医師や歯科衛生士管轄下で行われます。プロの施術やアフターケアですから、安心・安全にホワイトニングが受けられるのもメリットです。プロによるケアを受けるのに、後悔するような事はあるのでしょうか?
歯科で行われる「ホワイトニング」
歯科で行う歯のホワイトニングは、歯の表面に沈着した色素や汚れを除去し、さらに歯を漂白して、本来の色よりも白く美しい歯にすることができます。エステ等で受けるホワイトニングは、表面の沈着物の除去に留まるため白さに限界がありますが、歯科で行うホワイトニングであれば、希望の白さに調整する事が可能なので、より白さを求める方にお勧めのケアです。
ホワイトニングによる「後悔」とは?
しかし中には「ホワイトニングしない方がいい」という意見もあります。実際にホワイトニングしたことがある経験者から以下のような内容がネットなどでもよく見られる感想です。
・しみて痛い
・思ったような白さにならなかった
・すぐに後戻りした
しかし、歯科医院で適切なホワイトニングを受ければ、このような後悔は起こることはほとんどありません。ホワイトニングで後悔しないためにも、基礎知識をしっかり身につけて施術を受けていただきたいと思います。
ホワイトニングで起こりえるリスク
前項で、適切なケアであれば後悔するような事態にはならないこと。また、誤ったホワイトニングケアを行うことで後悔することがあるということをご理解いただけたと思います。そこで、もしも誤ったホワイトニングケアを行ってしまった場合、どのようなことが起こるのか、起こりえるリスクを4つご紹介します。
リスク① 歯が刺激に過敏になる
ホワイトニングを行うと、冷たいものや熱いものを敏感に感じて「しみて痛い」と感じる人がいます。これは、薬剤によって歯の表面が一時的に傷つくためです。しみる程度には個人差がありますが、一時的なものがほとんどで、適切なケアと経過観察で徐々に改善していきます。しみる人は一時的に知覚過敏用の歯磨き剤を使用したり、痛み止めを使用することで症状をしのぐことができます。
リスク② 全体的に白くならなかった
ホワイトニングの効果が一様でない場合、歯の色が不自然に仕上がってしまい、余計に目立ってしまうと感じる方がいます。例えば、生まれつき歯の質が弱くなっている部分がある方や、薬の影響で歯が変色している(テトラサイクリン歯)方などは、仕上がりがまだらになってしまうことがあります。また、差し歯がある方は、本来の歯の色に合わせて人工歯を作成しているため、天然歯だけが白くなってしまい、白くならない歯が目立ってしまうというケースもあります。心当たりのある方は、施術前に相談し、ホワイトニングを受けるかどうか、他の治療方法を検討するか等、事前に相談しましょう。
リスク③ 後戻りしてしまった
ホワイトニングは、薬剤で歯質の構造に変化を起こすことで白くしています。そのため、構造が修復されれば色は徐々に元に戻ります。また、飲食物による着色も起こるので、白さを長期的に維持することが難しく、後戻りを起こします。そのため、白さの継続を希望する場合には、定期的に「リタッチ」を行うことが必要です。また、白さを少しでも長く保つためには、歯科医師の指示に従い、ホワイトニング後のケアをしっかり行うことも大切です。
リスク④ 歯が弱くなってしまった
適度なホワイトニングのリタッチは問題ありませんが、過度にホワイトニングケアを繰り返すと、歯のエナメル質が傷ついて修復されなくなってしまう恐れがあります。これにより歯が弱体化してしまい、虫歯になりやすくなったり、欠けやすくなったりすることも考えられます。こうした問題に対処するためには、ホワイトニングケアの頻度や強度を適切に調整し、歯科医院では定期的な検診を受けることも重要です。
ホワイトニングで後悔しないために
最後に、歯のホワイトニングで後悔しないためにできることをまとめました。以下のポイントに注意して安全にホワイトニングを受けていただくための参考にしていただければと思います。
信頼できる歯科医院を選ぶ
ホワイトニングを受ける時には、専門性の高い医院を選びましょう。歯科医師や歯科衛生士に相談し、納得のいく方法を選択することが重要です。また、インターネットでのレビュー(口コミ)や友人・知人からの評判などを参考に選ぶことも一つの方法です。
自分に合った方法を選ぶ
自身の口腔内の状況やどれくらい白くしたいかなどの希望。また、ライフスタイルに合っているかなど、自分に合った方法であるかどうかを十分理解した上で選択しましょう。
副作用やリスクを理解しておく
ホワイトニング後に一時的に歯が敏感になることがあります。この場合、知覚過敏用の歯磨き粉を使用するなどの対策が必要です。また、ホワイトニング剤が歯茎に触れることで刺激を受けることがあります。痛みが激しい場合など気になる症状がある時は歯科に相談して適切な処置を受けましょう。
アフターケアを怠らないようにする
ホワイトニング後は特に色素沈着しやすいため、コーヒーや赤ワイン、タバコなどの色の濃い食品や飲料は避けることが推奨されます。また、効果を持続させるために、定期的な歯科医院でのメンテナンスや自宅でのケアを続けることが大切です。
自然な白さを意識する
自然な白さを目指し、過度なホワイトニングを求めないようにしましょう。健康な歯がホワイトニングによってダメージを受けることになる可能性があります。また、極端に白い歯は不自然に見えることがあります。
これらのポイントを考慮し、自分に合った方法でホワイトニングを行うことで、後悔することなく満足のいく結果を得ることができるでしょう。
まとめ
歯のホワイトニングは、美しい笑顔を手に入れるための素晴らしい方法ですが、慎重に計画し、専門家の指導を受けることが重要です。後悔を避けるためには、自分の歯の状態やホワイトニングのリスクを十分に理解し、適切なケアを行うことが不可欠です。気になることがある時には、早めにかかりつけ医に相談しましょう。