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ホワイトニングで歯が白くなる理由とそのメカニズム

24.06.25

歯のホワイトニングは、より明るく輝く笑顔を手に入れるためのケアとして、最近人気のある方法です。ただ、費用の差も大きく、歯科医院で行うものやエステサロンで行うものなど施術を受ける場所もさまざまです。その差は「ホワイトニングの作用の違い」も関係しています。そこでこの記事では、ホワイトニングによって歯が白くなる理由と、そのメカニズムについて詳しく解説します。歯科医院で受けるケアとそうでないものの違いを知ることで、どこでどのようなケアを受けるか検討する際の参考にしてください。

歯のホワイトニングとは?


「ホワイトニング」とは、歯の表面に付着した色素や汚れを除去し、歯を現状よりも白くすることをいいます。

歯科医院で受けるホワイトニング

歯科医院で行われるホワイトニングは、歯科医院で取扱が許可されている「過酸化物」を用いた薬剤によって歯を漂白することで、本来の色よりも白く美しい歯にする方法です。プロフェッショナルなホワイトニングには、歯科医院で直接施術を受けるオフィスホワイトニングと、レクチャーを受けた後は自宅でセルフケアで行うホームホワイトニングの二つの方法があります。

エステやサロンで受けるホワイトニング

歯科医院以外で行われているホワイトニングと称するケアは、歯の表面に沈着し、歯磨きでは落とせなくなった汚れを落とす方法です。歯の表面には、日々の飲食に含まれる色素や、自身の唾液の成分などによって、色素が沈着してしまいます。この、歯磨きでは落としきれなくなった色素や汚れを落とすことで、本来持っている歯の白さに戻すことを目的としています。

歯が白くなるメカニズム


では次に、歯が白くなるメカニズムを詳しく解説します。ここでは歯科医院で受けるホワイトニングを中心に解説しますので、歯科医院でホワイトニングを受けることをご検討の方はぜひ参考にしてください。

歯の構造と色素沈着

歯はエナメル質、象牙質、歯髄の三層で構成されています。エナメル質は透明に近く、象牙質がその下にあり、歯の色は象牙質の色が透けて見えることで決まります。欧米人に比べて日本人は象牙質の色が黄色いため、そもそも歯が黄ばんで見えるという傾向もあります。そして日常の飲食や喫煙などにより、エナメル質に色素が沈着し、歯の色がさらに黄ばんで見えることがあります。

ホワイトニング剤の働き

ホワイトニングに使用される薬剤には、過酸化水素や過酸化尿素などの漂白成分が含まれています。これらの成分が歯に浸透し、エナメル質や象牙質に付着した色素を分解します。この過程で、歯の色が明るく白くなるのです。また、過酸化物はエナメル質のミネラル成分を一時的に除去し表面を粗造にします。この作用によって歯の表面がすりガラス様になり、より白く見せる効果を発揮します。

光照射による効果の向上

歯科医院で行われる「オフィスホワイトニング」では、ホワイトニング剤の効果を高めるために特殊な光を歯面に照射することがあります。光照射により、薬剤の反応速度が速まり、より短時間で効果を得ることができます。

ホワイトニングの効果を持続させる方法

適切なアフターケア

ホワイトニング後はエナメル質表面の組織変化が起こっているため、特に色素沈着しやすくなります。コーヒー、赤ワイン、タバコなどの色の濃い飲食物は組織が修復する際に歯質に取り込んでしまい着色してしまうため摂取を控えておきましょう。

定期的なメンテナンス

先にご説明したように、ホワイトニング後は組織が徐々に修復を行います。そのため白さは徐々に後戻りをします。効果を持続させるためには、定期的にホワイトニングを行うことや、歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングを受けることになります。また、自身で行うホームケアでは限界もあります。定期的にプロの管理を受けることで、白さを安全に持続していくことができます。

ホームケアの徹底

ホワイトニング効果を長持ちさせるためには、自宅での歯磨きやフロスなどのケアをしっかりと行うことが必要です。また、自己流のケアは行き届いているかどうかがわかりにくいので、前項でお伝えしたように、定期的なメンテナンスを受けることもホームケアを充実させることにも繋がります。

ホワイトニングを受ける際の注意点


これまでの解説で、ホワイトニングで歯が白くなる理由がお分かりいただけたと思います。歯科医院で行われるホワイトニングは、エステやサロンで行われるセルフホワイトニングとは作用や使用薬剤が違います。より白く、即効性のあるケアを受けられる分、歯へのダメージなども考慮しなければなりません。歯科医院で受ける場合には以下の点に注意して選びましょう。

①信頼できる歯科医院を選ぶ
②自分に合った方法を選ぶ
③副作用を理解しておく

それぞれ詳しく解説します。

①信頼できる歯科医院を選ぶ歯科医師や歯科衛生士に相談しやすく、適切な方法で受けられる医院を選びましょう。

②自分に合った方法を選ぶ
自分の歯の状態や希望に応じて、オフィスホワイトニングかホームホワイトニングを選びましょう。

③副作用を理解しておきましょう
知覚過敏や歯茎の刺激などの「副作用」があることを理解し、適切な対策を講じましょう。

まとめ


歯のホワイトニングは、美しい笑顔を手に入れるための効果的な方法ですが、適切な知識とケアが重要です。歯のホワイトニングによる効果とそのメカニズムを理解し、信頼できる専門家の指導のもとで安全なケアを受けることをお勧めします。そして、施術を後悔しないためにも、自分に合った方法を選び、しっかりとしたアフターケアを行うことが大切です。
歯のホワイトニングに関する疑問や不安がある場合は、ぜひ専門の歯科医師に相談してください。

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